食用油はどんな油でも製造後の日数の経過によって酸化が進行します。また、油の酸化は、主に①光、②空気、③熱(加熱)によって進みます。油の容器は材質によって光の透過度、空気の通気性が異なりますので、油の賞味期限は容器の材質によって異なってきます。 ごま油各製品の賞味期限は以下のようになります。
| 純正ごま油 | 純白ごま油 | |
| 缶製品 | 2.5年 | 2.0年 |
| 瓶製品 | 2.0年 | 1.5年 |
| ポリ・ペットボトル製品 | 1.5年 | 1.0年 |
改正JAS法に示される「賞味期限」という用語の定義を要約すると、加工食品においては「未開封状態で、表示された保存方法で保存された場合に、その製品のすべての品質特性が十分保持しうると認められる期間」ということです。つまり「おいしく食べられる期間」のことであり「食べられなくなる期間」のことではありません。 特に、ごま油は食用油の中では、酸化安定性の良い油として知られており、賞味期限はある程度の余裕をもって設けられていますので、賞味期限が切れても直ぐに食べられなくなるものでもありません。しかし、賞味期限を過ぎた油は、風味が落ちてきますし、流通段階での保管環境やお客様の保管環境によって、酸化の進行度合いが異なってきます。仮に理想的に保管されていたとしても油の酸化は少しずつ進んでいるものですし、直ぐに体を壊さないまでも、酸化した油を取り続けることによって将来の健康に影響を及ぼすことも考えられます。
ごま油は、風味を賞味する油としての用途が多く、お客様のお口に入るものですので、メーカーとしては、新しく、新鮮な風味のごま油を使用していただくことをお薦めします。
一方、賞味期限は、未開封状態でメーカーが品質を保証する期間でもあります。一度開封後の商品、または賞味期限後のご使用については、お客様のご判断に委ねることになります。
開封した後の油は、光や空気に触れますので、酸化が進みます。したがって、できるだけお早めにご使用ください。酸化の程度は、保存状態にもよりますので、目安として開封後は1~2ヶ月間で使い切ってください。開封後の品質保証はできませんので、1~2ヶ月は、あくまでも目安です。Q2の説明と同様にあとはお客様のご判断に委ねることになります。
かどやのごま油に使用されるごまは、全て海外から輸入し、小豆島にある弊社工場でごま油に製造されています。食品ごまについても、一部の商品を除き、海外から輸入したごまを使用しています。国産のごまについては、一部自家消費用や契約栽培で生産しているところもありますが、極少量で希少価値が高く、安定供給は難しい状況です。
弊社で使用するごまは、「品質」「安全性」を重視して、厳しい検査を合格した原料ごまだけを使用していますので、いつでも安心してご使用いただけます。
また、世界各国では、年度毎に気候やごまの作柄が異なってきます。「品質」「安全性」を重視している弊社で使用する原料ごまの産地はいつも決まっているというわけではありません。年度によっては良質なごまが収穫される産地が変更になります。
弊社で使用するごまは、「品質」「安全性」を重視して、厳しい検査を合格した原料ごまだけを使用していますので、安心してご使用いただけます。
ごまの産地では、農薬は使用されていませんが、弊社では原料ごまについて、次の頻度で農薬の検査、および安全性をチェックしています。
1.原料ロット毎に自社で残留農薬の検査をしています。
2.年に一度、公的機関(第三者機関)による残留農薬検査を実施し、安全性の確認を行っており、証明書を発行していただいています。
また、上記以外にも海外から日本に入国する際には、検疫所によるモニタリング検査なども実施され、安全な食品が入国できる国の管理体制が敷かれています。
更に、(社)日本植物油協会では、年に一度、各油糧穀物について、公的機関による主要産地の農薬検査を行うなどの取り組みも行われています。
かどやのごま油は、何重ものチェック体制の下に製造された安全な製品ですので、安心してお召し上がりください。
1.暗い場所に常温で
冷蔵庫に入れる必要はありません。流しの下や戸棚の暗いところなどふだん開け閉めがあって湿気や熱のこもらない場所で、常温(20℃程度)の暗い場所に保存してください。
2.温度の高いところは避けて
ガスコンロのそばなど、温度が高くなる場所には置かないでください。
3.空気になるべく触れさせない
開封後はしっかりフタをして、なるべく早く使いきるようにしましょう。
4.揚げ物に使用したあとは、すぐにカスをとる
揚げカスをそのままにすると油の酸化が進みます。 使い終わったらすぐに、こし器などでカスを取り除き、密閉できる容器に移して保存してください。
風味が低下します。さらに酸化劣化が進むと、戻り臭(油がまわった臭い)、さらには変敗臭がしてきます。
また、強い光などにより油の色が退色する場合もあります。
揚げ物などに使用した場合、劣化すると油の粘度が上がったり、泡が消え難くなります。
加熱せずに生のままでもご使用いただけます。ドレッシングの材料として、また味噌汁や中華スープ、納豆、冷やっこ、漬け物に数滴たらしたり、刺身の漬け込みやレバ刺しの臭み消しなど、生のまま色々な使い方を試してみてください。
この粒々や沈殿物は、ごまの成分が析出したもので有害なものではなく、品質異常でもありません。ごま油は、いりごまの色素成分や香気成分、その他のごま由来成分が含まれている油です。これらの成分は、保管中に温度変化などの環境変化の影響を受け、徐々に析出して目に見える結晶となっていきます。
そこで、ごま油の製造工程では搾油後のごま油を一定期間以上静置することで油に溶けていた成分を析出させ、フィルターを通して微細な結晶を取り除いた上で製品化しています。このため、製造直後のごま油は清澄な状態ですが、製品にしてからも徐々にごま油中の成分が析出します。この析出物は、「澱(オリ)」と呼ばれるもので、お醤油やワインなどでも時間経過に伴ってオリが生じる場合があることが知られています。
また、オリの出方や析出量は製品ロットや保存環境によっても様々です。ごま油が濁って見えたり、容器の下部に「もやもや」っとした霞状のものとして見えたり、沈殿物が分離しているように見えたりする場合もあります。いずれの場合でも、オリはごま由来の成分ですので、オリが析出したからといって品質異常という訳ではありません。
ただし、オリ自体に問題はなくても、古い油は油そのものが酸化している可能性がありますので、ご注意ください。賞味期限に関連することは、Q1. Q2. Q3.に説明していますので、ご参照ください。
ごま油は、寒い時期や低温化で保存した場合には、油の成分が白く固まって粒状の結晶物が発生したり、白くドロッとした状態になったりすることがあります。(凍結現象といいます)
これは、油の成分が結晶化して流動性がなくなったもので品質の異常ではありません。温かいお部屋などにしばらく置けば、自然に元の状態に戻りますので、安心してお使いいただけます。
一方、凍結したごま油は、温度が低くなっているので、常温よりもごま油の香り成分の揮発(ごま油の香りが飛ぶこと)が著しく低下し、ごま油の香りが感じられにくくなります。凍結現象と同様にごま油の温度が常温に戻れば、いつものごま油の香りに戻ります。但し、開封後の保管状況や保管期間によっては、ごま油の風味の低下が起こっていることも考えられます。開封後の使用の目安は1~2ヶ月です。開封後はキャップをきちっと閉め、涼しく暗い場所で保管してください。冷蔵庫で保存する必要はありません。
ごまは、植物学上ごま科ごま属に属します。ごま属の中には、37種の野生種と1種の栽培種があり、この栽培種には約3000の品種があるといわれています。
「白ごま」「黒ごま」「金ごま」は種皮の色の違いにより分けられた呼び名で、品種による分類ではありません。
また、加工方法によって以下のように分けられます。
・洗いごま … 生のごまを水洗いして、乾燥させたもの
・皮むきごま(みがきごま) … ごまの皮を除いて、乾燥させたもの
・いりごま … 生のごまを水洗いして、煎ったもの
・すりごま … いりごまをすったもの
・ねりごま(ごまペースト・あたりごま) … いりごまをとろりとなるまでペースト状にすりつぶしたもの
「五訂増補食品成分表」によると、ごまは約50%が油、約20%がたんぱく質、約18%が炭水化物で、その他ビタミン類(B1、B2、ナイアシン)、ミネラル(カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛)、食物繊維などが含まれています。特に注目したいのは、ミネラルと食物繊維の豊富さです。ごま10g(大さじ2)の中には牛乳300cc分のカルシウムとホウレン草52g分の鉄分、ゴボウ54g分もの食物繊維が含まれています。 ごまは、からだの調子を整え、精神をリラックスさせ、便秘を解消したり、糖尿病などを予防する栄養素に恵まれているといわれています。 また、ごまには、「ゴマリグナン」というごま特有の成分が抗酸化性を発揮して体のサビを防いでくれるといわれています。詳しくは、【Q14】を参照してください。
「なぜ、ごまはからだにいいのか?」という科学的な究明がはじまったのは1950年代からです。特にごまに関する新しい研究成果が発表されたのは、1980年ごろからです。 現在ごまで注目されているのは、《セサミン、セサモリン、セサミノール、セサモール、セサモリノール》などのゴマリグナン。 ゴマリグナンはからだの中で強い抗酸化性を発揮することが明らかになっています。 "抗酸化"というのはからだがサビるのを防ぐこと。活性酸素などが原因で、からだがサビつきそうになるところを、ゴマリグナンが防いでくれるというわけです。抗酸化物質は他にもß-カロチン、ビタミンC、ビタミンE、赤ワインやお茶に含まれるポリフェノールなどがありますが、ゴマリグナンは独特の抗酸化作用をもつと言われています。 特にセサミン(ゴマリグナンのうち代表的な物質)+ビタミンEは活性酸素退治の最強のコンビと知られています。
健康維持を考えれば、1日5g~10gほどを毎日摂るのがよいといわれています。日本には昔から多彩なごま料理があります。 ごま和え、ごまよごし、ごまみそなどの「和える」料理、ごまもち、ごま団子などの 「まぶす」料理、ふりかけ、そばやうどんなどの薬味として使う「ふりかけ」料理など。最近のアンケートによるとごま和えや赤飯にごまを使う場合が多く、白和え、ラーメンなどの薬味、もち・団子のタレ、おはぎ、ふりかけ、すし、おひたし、酢の物、おにぎり、漬け物、豆腐料理などにも使われているとか。ソフトクリームやスパゲッティに振り掛けるという新しい使い方も増えているそうです。工夫してお客様に合ったおいしい食べ方を見つけられることをおすすめします。
「五訂増補日本食品標準成分表」より
可食部100g当たり
| ごま油 | 食品ごま | ||||
| いりごま | むきごま | ||||
| 食品番号 | 14002 | 05018 | 05019 | ||
| エネルギー | kcal | 921 | 599 | 603 | |
| kJ | 3853 | 2506 | 2523 | ||
| 水分 | g | 0 | 1.6 | 4.1 | |
| たんぱく質 | g | 0 | 20.3 | 19.3 | |
| 脂質 | g | 100.0 | 54.2 | 54.9 | |
| 炭水化物 | g | 0 | 18.5 | 18.8 | |
| 灰分 | g | 0 | 5.4 | 2.9 | |
| 無機質 | ナトリウム | mg | Tr | 2 | 2 |
| カリウム | mg | Tr | 410 | 400 | |
| カルシウム | mg | 1 | 1200 | 62 | |
| マグネシウム | mg | Tr | 360 | 340 | |
| リン | mg | 1 | 560 | 870 | |
| 鉄 | mg | 0.1 | 9.9 | 6.0 | |
| 亜鉛 | mg | Tr | 5.9 | 5.5 | |
| 銅 | mg | 0.01 | 1.68 | 1.53 | |
| マンガン | mg | 0 | 2.52 | 1.23 | |
| ビタミンA | レチノール | µg | 0 | (0) | (0) |
| カロテンα | µg | 0 | - | Tr | |
| カロテンβ | µg | Tr | - | 2 | |
| クリプトキサンチン | µg | 0 | - | - | |
| β-カロテン当量 | µg | Tr | 17 | 2 | |
| レチノール当量 | µg | 0 | 1 | Tr | |
| ビタミンD | µg | (0) | (0) | (0) | |
| ビタミンE | トコフェロールα | mg | 0.4 | 0.1 | 0.1 |
| トコフェロールβ | mg | Tr | 0.2 | Tr | |
| トコフェロールγ | mg | 43.7 | 23.4 | 31.9 | |
| トコフェロールδ | mg | 0.7 | 0.4 | 0.5 | |
| ビタミンK | µg | 5 | 12 | 1 | |
| ビタミンB1 | mg | 0 | 0.49 | 1.25 | |
| ビタミンB2 | mg | 0 | 0.23 | 0.14 | |
| ナイアシン | mg | 0.1 | 5.3 | 5.3 | |
| ビタミンB6 | mg | (0) | 0.64 | 0.44 | |
| ビタミンB12 | µg | (0) | (0) | (0) | |
| 葉酸 | µg | (0) | 150 | 83 | |
| パントテン酸 | mg | (0) | 0.51 | 0.39 | |
| C | mg | (0) | Tr | (0) | |
| 脂肪酸 | 飽和 | g | 15.04 | 7.86 | 6.42 |
| 一価不飽和 | g | 37.59 | 19.78 | 16.33 | |
| 多価不飽和 | g | 41.49 | 23.44 | 20.11 | |
| n-3系多価不飽和 | g | 0.31 | 0.15 | 0.15 | |
| n-6系多価不飽和 | g | 40.88 | 23.28 | 19.96 | |
| コレステロール | mg | 0 | (0) | (0) | |
| 食物繊維 | 水溶性 | g | 0 | 2.5 | 0.6 |
| 不溶性 | g | 0 | 10.1 | 12.4 | |
| 総量 | g | 0 | 12.6 | 13.0 | |
| 食塩相当量 | g | 0 | 0 | 0 | |
| 廃棄率 | % | 0 | 0 | 0 | |
※Tr(トレース)は、含まれているが最少記載量に達していないことを示す。