8年間の大阪支店の
配属経験を経て、
東京のお客様に向けて
新たな提案をする。
東京支店 業務用販売課
吉川 明秀
営業職は、家庭用商品と業務用商品で分かれています。かどやの製品を販売するという共通の使命のために、それぞれのお客様に商品の提案や販売のフォローなどを行います。他の部署との連携を取りながら業務を進められるのも特徴です。
PB(プライベートブランド)商品のごま油の開発に携わったことです。PBとは、お客様(小売店や卸売業者など)の名義で販売する商品ですが、油の中身はもちろんボトルデザインまで、一から当社とお客様が連携してつくっていきます。私は営業担当として、契約から発売までの一連のフローの中心的役割を担いました。
営業の各支店をまとめる部署への報告や、社内総務と確認をしながらお客様と契約書を詰めていく作業。そして、お客様のご要望に沿ったコンセプトやデザイン案を開発課と設計し、製品化まで3ヶ月で進めました。PB商品は、お客様の戦略次第で売上が決まってしまう側面もありますが、規模としては大きな案件になるので、売上が数字に表れているのを見ると、やりがいを感じますね。
製菓会社からお話をいただいて、コラボ商品の開発をすることもあります。例えば大手ポテトチップスメーカーとは何度かタイアップして、ごま油風味の製品を発売してきました。営業担当として、味や香りについてなど、製品化にあたってのアドバイスをしています。ありがたいことに、コラボ商品は全部売れ行きが良かったとのことです。他にも多くの製菓会社さんとタイアップしています。
ごま油メーカーはニッチな業界だと思われがちですが、さまざまな食品に使われる原料メーカーでもありますので、枝葉が伸びるような業界と言えます。他社とのコラボもそうですが、社内外を巻き込んだプロジェクトを実現できるところが一番の面白さだと思います。例えばもし「商社に入って色んなプロジェクトをやりたい」と思う人がいたとしても、それはかどやでも可能であると伝えたいです。
さまざまな部署がある中でも、「営業って実は、一番色んな仕事をしているのではないか?」と思うことがあります。特に業務用販売課は、開発やマーケティング、工場といった他の部署と関わりながら仕事をすることが多く、ただモノを売るだけの仲介役だけではないのです。卸売店のお客様で言えば、社長クラスの方々とのやり取りもありますし、会話の中で業界の状況などの知識を求められることもあります。お客様が必要とされていることをヒアリングして、かどやの製品を使ったほうがいいかの判断や、安全面、品質面などトータルで見ていただくために。必要があれば小豆島の工場にお連れすることもあります。
会社と会社をいかにつなげるかということがかどやの営業という仕事の本質かもしれません。お客様が求めていることを把握し、要望に応えながらも、既存の商品の売上を落とさずに次の戦略を考えていくことが常に求められる。そういう面では難しい分、やりがいがあり面白い仕事だと思います。